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ふくしかくネット:保育士試験攻略講座

保育士試験合格へ向けて、各科目の特徴や取り組み方、内容面でのポイントなどを書き綴っていきます。社会的養護・教育原理、子どもの食と栄養につきましては、「社会的養護・教育原理攻略講座」、「子どもの食と栄養攻略講座」があるので、このブログでは、それ以外の6科目を取り扱っていきます。

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H30(後期・地域限定)保育士試験・筆記試験を受験される方へ 

Posted on 15:04:01

<H30(後期・地域限定)保育士試験・筆記試験を受験される方へ>

いよいよ、明日(20日)から後期(および大阪府の地域限定)の筆記試験が始まりますね。

前期試験(または神奈川県の地域限定試験)からの間隔が短く、あっという間に後期試験の時期が訪れ、モチベーションが上がらず、前回失敗した科目について自信を持てないまま今に至ってしまった方も多いのではないかと思われます。

しかし、試験は始まり、そして終わります。
気持ちが乗り切らない、あるいは不安が残る方も、試験に集中していきましょう。

毎回、同じような内容となってしまいますが、いくつか、具体的な注意点をあげさせていただきます。


◎ 受験票に記載された注意事項をよく読み、時間の余裕をもって出発できるようにしておきましょう。
受験に行くときは、どうしても勉強のことも気になって、想定外の失敗もしていまいがちです。
電車の乗り間違いなど、自分は大丈夫だと思っていたようなトラブルが発生しても、時間の余裕があれば何とかなるものです。
「早めに出る」ことは大切です。

◎ 期待された問題が出題されなくても、心が折れないように気持ちをコントロールしてください。
逆に、見たことのない資料等からの出題であっても、手持ちの知識を総動員して、食らいついていきましょう。
難問が2つ続いても、あせらず、萎縮せず、確実な基本的知識で何とか五分五分の勝負に持ち込んで、2問のうち1問取れればいい、と開き直ることも大切です。

◎ 問題の作り自体がまずく、「少しおかしい」と思える問題もあるかと思いますが、その場合は、問題作成者が○×のどちらにしようとしたのかという、【問題作成者の意図】を考え、素直に誘導に従って答えを出してください。
数字等の含まれていない素直な文は○の可能性が高いと考えられます。
問題文にあらわれていない事情を考えてしまうなどの、深読み、裏読みはしないほうがいいと思われます。
問題作成者は、×の記述を作成する場合は、数字や言葉を入れ替えるなどして、しっかりした×の記述とするのが通常だと思われるからです。
試験の現場では、腑に落ちない場合であっても、割り切って、より正解に近い選択肢を選んでマークするしかないのです。

◎ 「社会的養護」などの難関科目の難しさの一つの要因として、形式的なことですが、「組み合わせ」が全部○のものが正答となる場合が結構あることがあげられます。
予想問題や模試では、なかなか、そういう問題は作りにくいのです(全部○という問題は、手抜きをした感じになってしまうためです)。
また、昨年の後期試験の「社会福祉」では、これも形式的なことですが、20問中正答「1」が10問(半分)もあり、「3」は1問、「5」は0問という、受験者にとっては非常に不安をあおられる正答番号の構成でした。
さすがに「1」が4問続くと、「どれか間違っているのは?」という気持ちになって、解答を書き直してしまいたくなるものです(それが、昨年の後期試験で「社会福祉」を落とされてしまう方が多かったことの要因の一つではないかと思われます)。
「組み合わせ」が全部○になっても、(ちょっと極端ですが)「5」が5問続いても、素直に読んでその結果になったのであれば、気にしないことが大切です。


1日目の受験科目がない方の場合、まだ、今日、明日丸1日、明後日の朝(移動時間等)という時間があることになります。
言うまでもなく、「ニコイチ」の「教育原理」・「社会的養護」では1問(5点)の価値が大きいので、残りの時間を有効活用していただきたいと思います。

ただ、「あそこも出題されるのでは」などと心配して、あせって手を広げてしまうと、得点につながる可能性の低い方向に進んでしまうことになります。

このブログの過去記事も参考にしていただいて、出題可能性の高い事項を、落ち着いて、しっかり確実に押さえていっていただきたいと思います。
覚えづらい条文なども、今、覚えれば、試験終了までは記憶も持つでしょう。

本番では、自分がやってきたことを信じつつ、問題作成者の気持ちも考えながら、より正解に近いと思われる選択肢を選んでマークしてきてください。



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社会福祉の優先学習事項【H30(後期)直前向け】 

Posted on 18:24:37

<社会福祉の優先学習事項【H30(後期)直前向け】>

追い込み学習のメリハリをつけていただくために、近年難化している「社会福祉」について、優先学習事項(出題予想事項)をあげてみたいと思います。

昨日の「児童家庭福祉」の記事と同様、20問分を網羅することは難しいので、何問分か、得点を上乗せする、という気持ちでご覧ください。
これだけが出る、という趣旨ではありません。

捨て問になるような、準備不能の少し古めの資料に関する問題や時事問題を今から追いかけることはせず、頻出事項を押さえて6割をしっかり守り、消去法や一般常識も駆使して、結果的には、合格ラインを大きく超えているという形をめざしましょう。

1 理念・概念(リベンジセットのポイント集p4~6)

ノーマライゼーションやバリアフリー等の基本的な用語は確実に押さえておきましょう。
社会福祉の理念や、概念、対象に関する問題として、非常に抽象的な記述が含まれた問題が2~3問は出題されるかもしれませんが、準備は難しいので、よく読んで、しかし深読みはせず、消去法と常識的判断による現場対応で、拾える問題を拾っていきましょう。


2 法律の制定年(順番)

社会福祉に関係する法律の制定の順番を問う問題がよく出題されます。
単純なので、出題されれば、得点源となります。
先日の記事で、「参考」として、社会福祉に関係する法律の制定年をまとめておりますので、特に、平成に入ってからの(長くてややこしい題名の)法律の制定年を確実に押さえておきましょう。

< 社会福祉 過去問分析(法令の制定年表)>


3 社会福祉法

「社会福祉」の基本は、「社会福祉法」の条文です。

● 第一種・第二種社会福祉事業
● 福祉サービスの理念
● 福祉事務所
● 社会福祉法人
● 地域福祉計画
● 社会福祉協議会
● 共同募金

などが表題となった問題の出題が予想されますが、記述の半分は「社会福祉法」の規定だったりするわけです。
余裕があれば、「社会福祉法」の重要条文(リベンジセットの条文集の【重要度A】)にしっかり目を通しておけるといいでしょう。


4 根拠法

(1) 実施機関

社会福祉行政の実施機関等と、根拠法の組み合わせを問う問題がよく出題されます。
例えば、

● 婦人相談所(売春防止法)
● 保健所(地域保健法)
● 地域包括支援センター(介護保険法)
● 身体障害者更生相談所(身体障害者福祉法)
● 有料老人ホーム(老人福祉法)
● 医療保護施設(生活保護法)

といったものを押さえておきましょう。

なお、福祉行政の実施機関に関連して、児童家庭福祉に関する国の行政事務は、厚生労働省の「雇用均等・児童家庭局」が扱っていましたが、平成29年7月から、同局が扱っていた行政事務は、同省の「子ども家庭局」と「雇用環境・均等局」に引き継がれました。

(2) 計画

● 地域福祉計画(社会福祉法)
● 障害者基本計画(障害者基本法)
● 障害福祉計画(障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)
● 医療費適正化計画(高齢者の医療の確保に関する法律)

などの、計画名が紛らわしい福祉関係計画の根拠法、おおまかな策定事項を問う問題も頻出です。


5 関連諸制度

● 生活保護
● 年金
● 雇用保険
● 医療保険
● 介護保険

の基本はしっかり押さえて、知らない記述があっても消去法で対応できるようにしておきましょう(ポイント集p11・12、p19~22)。
なお、今年度から、国民健康保険の保険者が、市町村単独から、市町村・都道府県共同になったことも知っておくといいでしょう。

また、近年制定された

● 子どもの貧困対策の推進に関する法律
● 生活困窮者自立支援法

の概略は押さえておきましょう(ポイント集p14)。


6 利用者の保護にかかわる仕組み(ポイント集p35~38)

社会福祉事業の経営者から、利用者を守る、ということですね。
この分野の内容をしっかり押さえられているかどいうかが、「社会福祉」で無難に合格点を取れるかどうかの分かれ目になると思います。
毎年数問はこの分野から出題されているので、とにかくこの分野だけでもまずはしっかり押さえていただきたいと思います。
「社会福祉法」75条~85条くらいの条文が根拠になっているので、それらの条文もしっかり見ておいてください。

(1) 自己評価・第三者評価

「社会福祉法」78条と関係しますが、児童養護施設等の社会的養護関係5施設以外の福祉関係施設においては、いまだ法令上の義務になっていない点に注意してください(保育所は努力義務)。

(2) 苦情解決

トラブルが常に解決に至るとは限らず、努力義務となっています(社会福祉法82条)。
運営適正化委員会にも注意しましょう。

(3) 権利擁護

成年後見制度と日常生活自立支援事業を押さえておきましょう。

(4) 情報提供

「社会福祉法」75条がベースですが、「児童福祉法」その他福祉関係法においても情報提供の努力義務が定められています。
「福祉サービスに関する情報提供は、1994(平成6)年の老人福祉法改正によって、初めて法律上規定された。」(○)
という知識がたまに役に立つことがあります。


7 相談援助(ソーシャルワーク)に関する問題

(1) 相談援助

相談援助については個別援助技術(ケースワーク)に関する原則である「バイステックの7原則」が基本となります。
「バイステックの7原則」は、簡単に説明すると、

① 個別化の原則: 利用者(相談者)のケースを他人のケースと比べることはしない。
② 意図的な感情表出の原則: 利用者が気持ちをさらけ出せるようにする。
③ 統制された情緒的関与の原則: 援助者自身の感情は抑えて、利用者に共感する。
④ 受容の原則: 基本的に、とくかく利用者を否定しない。
⑤ 非審判的態度の原則: 援助者自身の価値観で断定しない。
⑥ 自己決定の原則: 基本的に、とにかく援助者は決定しない。
⑦ 秘密保持の原則: たとえ施設の職員同士であっても、利用者の同意なく、相談内容等を他言しない。

これで、集団援助技術(グループワーク)に関する問題も含め、相談援助勢に関する問題には、かなり対応できるはずです。
あくまで利用者が主体であり、援助者は基本的には聴き役であり、専門外の相談については専門機関につなぐ、関係機関と連携する、のが「適切」だということになります。

(2) 展開過程

一般に、インテーク(受理面接)→ アセスメント(事前評価)→ プランニング(援助計画)→ インターベンション(介入)→ モニタリング(分析・評価) → エバリュエーション(事後評価)→ 終結という過程で展開されます。
順番と日本語訳を押さえておきましょう。

(3) モデル、アプローチ(ポイント集p26~28)

○○モデル、○○アプローチといった呼称の違いは気にしないほうがいいと思います。
生活モデル」、「ストレングスモデル(ストレングスアプローチ)」、「エンパワメント・アプローチ」などがよく出題されています。
難しく考える必要はありません。
ストレングスやエンパワメントは、肯定的(ポジティブ)な方向性ならOK、という捉え方で十分だと思います。
先日の過去問分析の記事を見ておいてください。

<社会福祉 過去問分析(相談援助)>

というわけで、出題事項が多岐にわたるため、「児童家庭福祉」と同様に、考え始めると、キリがなくなってしまいますが、最後の勉強の優先順位づけ、メリハリづけの参考にしていただけると幸いです。

明日は、このブログの本来の対象科目である「教育原理」・「社会的養護」の優先学習事項の記事を掲載させていただく予定です。



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児童家庭福祉の優先学習事項【H30(後期)直前向け】 

Posted on 18:56:32

<児童家庭福祉の優先学習事項【H30(後期)直前向け】>

追い込み学習のメリハリをつけていただくために、まず、近年難化している「児童家庭福祉」について、優先学習事項(出題予想事項)をあげてみたいと思います。

20問分を網羅することは難しいので、何問分か、得点を上乗せする、という気持ちでご覧ください。
これだけが出る、という趣旨ではありません。

なお、ほぼすべて、「社会的養護」でも出題可能性の高い事項ですので、「社会的養護」対策としても参考にしていただけると幸いです。

1 理念等

(1) 児童福祉法 総則

平成28年6月の改正以降、「児童福祉法」の総則の改正条文が頻繁に出題されています。
まだブームは終わらないと思いますので、
● 児童福祉法 1条、2条、3条の2、3条の3
は、しっかり読んでおきましょう(リベンジセットのポイント集p7)。

すでに「社会的養護」で出題されていますが、3条の2(家庭と同様の環境における養育の推進)については、特に警戒が必要です。

(2) 児童憲章、児童の権利に関する条約

いずれも全文を覚えるのは、出題量・出題可能性から考えて非効率的なので、テキストで抜粋されている条文くらいを押さえておきましょう(ポイント集p5・6)。


2 歴史(ポイント集p8~12)

(1) 人物・業績

石井十次や石井亮一、留岡幸助、外国人ではバーナードらの重要人物とその業績(基本的なもの)は、しっかり押さえておきましょう。

(2) 法令等の制定年

国際条約等を含め、法令等の制定年(少なくとも前後関係)は押さえておきましょう。
下記のようなものです。
● エリザベス救貧法(1601年)、児童の権利に関するジュネーブ宣言(1924年)、児童権利宣言(1959年)、児童の権利に関する条約(1989年)
● 恤救(じゅっきゅう)規則(1874年)、救護法(1929年)、児童憲章(1951年)


3 児童等の定義(年齢区分)(ポイント集p4・5)

「児童福祉法」4条1項が中心となります。
「児童福祉法」では、「児童」は原則18歳未満ですが、「母子及び父子並びに寡婦福祉法」、「少年法」(少年の定義)では20歳未満となります。
「認定こども園法」や「子ども・子育て支援法」における「子ども」までチェックしておけるといいでしょう。


4 障害児通所支援

「児童福祉法」6条の2の2に規定される児童発達支援、医療型児童発達支援、放課後等デイサービス、居宅訪問型児童発達支援および保育所等訪問支援の5つのサービスのことです。
障害児福祉の出題項目に該当する適当な出題事項が他に見当たらないのか、保育所等訪問支援を中心に、なぜかよく出題されています。

今回は、改正で新たに追加された
● 居宅訪問型児童発達支援(児童福祉法6条の2の2第5項)
の定義をしっかり押さえておくといいと思います。

「この法律で、居宅訪問型児童発達支援とは、重度の障害の状態その他これに準ずるものとして厚生労働省令で定める状態にある障害児であって、児童発達支援、医療型児童発達支援又は放課後等デイサービスを受けるために外出することが著しく困難なものにつき、当該障害児の居宅を訪問し、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、生活能力の向上のために必要な訓練その他の厚生労働省令で定める便宜を供与することをいう。」

なお、「児童福祉法」か「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(「障害者総合支援法」)などか、どちらに規定されているサービスかを問う問題も見られましたが、「児童福祉法」側のサービスを押さえておけば済むので、今から「障害者総合支援法」などにこだわるのは非効率的だと思われます。


5 各種児童福祉関連事業

「児童福祉法」6条の3に規定されている事業と、「子ども・子育て支援法」の地域型保育事業地域子ども・子育て支援事業についてです。
放課後児童健全育成事業地域子育て支援拠点事業利用者支援事業などが多く出題されてきており、出題される事業には偏りがあるのですが、今回は、順番的に、

● 乳児家庭全戸訪問事業、養育支援訪問事業、家庭的保育事業、小規模保育事業
あたりを重点的にマークしておきましょう(ポイント集p40~42)。
その他の事業については、名称と定義の組み合わせ問題を想定し、キーワードに着目して、どんな事業なのかを押さえておけるといいでしょう。


6 児童家庭福祉の費用(ポイント集p23)

● 支弁権者(児童福祉法 49条の2、50条、51条)
● 国・都道府県・市町村の負担割合(児童福祉法 53条、55条)
を、できれば条文レベルで、理解・記憶しておきましょう。


7 専門職

● 家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員
等についての通知(ダイジェスト版p101)を押さえておきましょう。


8 少子化等

● 子ども・子育て支援法 2条(基本理念)(ポイント集p8)
● 少子化社会対策大綱(平成27年)(ポイント集p28)
を押さえておきましょう。


9 社会的養護

● 要保護児童対策地域協議会(ポイント集p45)
● 児童養護施設入所児童等調査結果(ダイジェスト版p113~122)
を押さえておきましょう。


10 少年非行

「犯罪白書」等からの出題が続いているので、そろそろ典型的な「少年法」からの問題が出題されてもいいと思います。
● 犯罪少年、触法少年、虞犯(ぐはん)少年の意義(少年法3条1項)
● 保護処分の内容(少年法24条1項)
などを見直しておきましょう(ポイント集p53)。


11 保育所保育指針

「児童家庭福祉」で出題される可能性のある部分は多くありません。
● 第4章「子育て支援」(ダイジェスト版p98・99)
は押さえておきましょう。


12 統計・白書問題

必ず出るのですが、何が出るか分かりません。
各種白書等からの出題が続いているのですが、保育士にとって「犯罪白書」を見ていることが必要なのか疑問でもあり、そろそろ出題が途切れてもいいと思います。

また、統計問題については、問3くらいで、「聞いたことがない調査名」を見て、戦意を喪失してしまう受験者も多いと思いますが、問題数(得点)から考えて、深追いすることは非効率的なので、

● 平成28年 人口動態統計(合計特殊出生率1.44など)
● 平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果
● 平成28年度 福祉行政報告例
● 児童養護施設入所児童等調査結果

を押さえて、あとは消去法などによる現場対応に委ね、得点を計算しないほうが効率的かと思います(ポイント集p13、ダイジェスト版p108~122)。

なお、「児童養護施設入所児童等調査結果」つきましては、例えば「次の文は、児童自立支援施設に関する記述である。」という問題形式ながら、記述の半分以上が「児童養護施設入所児童等調査結果」の内容だったりするので、できる限り、しかり押さえておいたほうがいいでしょう。


13 事例問題

バイステックの7原則(ポイント集p57)、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」(ダイジェスト版p98・99)などに従って考えることになりますが、難しく考える必要はありません。
個別化、傾聴・受容・共感、自己決定などがポイントとなります。

「必ず・・・」「保護者に指示した」というような強い表現のある記述は、まず「不適切」となります。
考えすぎても仕方がないので、問題作成者の意図・誘導に素直に従いましょう。


・・・というところですが、やはり、考え始めると、「ここも出る、あそこも出る」となって、キリがありませんね。
ですので、優先順位は付けつつ、今やっている事項が出題されると考えて、集中していきましょう。


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児童家庭福祉 過去問分析(養育支援訪問事業) 

Posted on 18:51:00

<児童家庭福祉 過去問分析(養育支援訪問事業)>

【平成29年(前期)児童家庭福祉 問11】

次の文は、「養育支援訪問事業」についての記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「児童福祉法」に規定されている事業の一つである。

B 実施主体は市町村(特別区及び一部事務組合を含む)であり、市町村が認めた者へ委託等を行うことができる。

C 妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援を行う。

D 不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の維持・改善や子の発達保障等のための相談・支援を行う。

E 児童養護施設等の退所又は里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援を行う。

(組み合わせ)
  A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○ ×
3 ○ × ○ × ○
4 × ○ ○ ○ ×
5 × × × ○ ×


【解答・解説】

※ 「養育支援訪問事業実施要綱」を適宜ご参照ください。

A 適切
「養育支援訪問事業」は、「児童福祉法」第6条の3第5項に規定されている事業です。

B 適切
「養育支援訪問事業」の実施主体は市町村(特別区および一部事務組合を含む)であり、市町村が認めた者へ委託等を行うことができます(養育支援訪問事業実施要綱2)。

C 適切
「養育支援訪問事業」の事業内容の一つとして、妊娠期からの継続的な支援を特に必要とする家庭等に対する安定した妊娠出産・育児を迎えるための相談・支援があげられています(養育支援訪問事業実施要綱3(1))。

D 適切
「養育支援訪問事業」の事業内容の一つとして、不適切な養育状態にある家庭など、虐待のおそれやそのリスクを抱える家庭に対する養育環境の維持・改善や子の発達保障等のための相談・支援があげられています(養育支援訪問事業実施要綱3(3))。

E 適切
「養育支援訪問事業」の事業内容の一つとして、児童養護施設等の退所または里親委託の終了により児童が復帰した後の家庭に対して家庭復帰が適切に行われるための相談・支援があげられています(養育支援訪問事業実施要綱3(4))。

以上より、正解は1となります。


【検討】

順番などから考えて、そろそろ「養育支援訪問事業」かと思い、この問題を取り上げてみました。

最近の「児童家庭福祉」の難しさの原因の一つとして、特に「子ども・子育て支援新制度」の施行によって質・量ともに混沌としてきた児童家庭福祉関連事業(児童福祉法第6条の2・第6条の3、子ども・子育て支援法第59条など)について、一つの事業を少し掘り下げて聞いてくる問題が増えたことがあげられると思います。
事業の種類の多さからみて、法律上の定義を押さえるだけでも大変なのに、個々の厚生労働省通知の内容を含めて聞いてくるため、対応が困難となっています。

もっとも、法律上の定義を押さえておくことで、問題によっては組み合わせの関係で正解に至ることができる場合もあるので、最初からあきらめることはせずに、法律上の定義だけでもしっかり押さえておくことが大切です(児童福祉法第6条の2・第6条の3、子ども・子育て支援法第59条など)。

また、この問題については、5つの記述すべてが○(適切)となる1が正解ですが、全部○(適切)という問題が増えてくると、科目の難易度が上がってしまうという現象がみられます。
平成20年代前半の「小児栄養(現・子どもの食と栄養)」や、平成20年代中盤の「社会的養護(旧・養護原理)が難関科目となっていた原因の一つがこれだと考えられます(「小児栄養」では全部×(不適切)のパターンもありました)。

それとは少し違う話ですが、平成29年・後期の「社会福祉」では、全20問中、「正解1」の問題が10問もあり(4問連続「正解1」もあり)「正解3」の問題が問20の1問しかないという、正解番号の驚異の偏りがあり、この回の「社会福祉」の難しさにつながっていたのではないかと考えられます。

本番では、全部○(適切)や4問連続「正解1」のような偏りがあっても、内容的にその結果になったのであれば、気にしてはいけません。
選択式問題では、偏りを動機として解答を変えるということは、どうしても取ってしまいがちな行動なですが、そういう偏りがあるんだということを知ったうえで、内容面に集中していくことが大切です。


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社会福祉 過去問解説(相談援助) 

Posted on 18:05:13

<社会福祉 過去問解説(相談援助)>

【平成29年(後期)社会福祉 問11】

次の文は、相談援助(ソーシャルワーク)の実践モデルに関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 利用者(クライエント)が差別されている社会状況によって、自己実現が阻害されているケースについては、クライエントの適応力を高める治療(医療)モデルが適切である。

B 利用者(クライエント)が失業するなどの状況下で自信や気力を失っているケースについては、クライエントに自らの強みを気づかせ、それを発揮して自信を取り戻せるように働きかけるストレングスモデルが適切である。

C 利用者(クライエント)が家族から情緒的かかわりを受けられないことにより問題を発生させたケースについては、生活モデルを中核としたアプローチが適切である。

D 相談援助の実践モデルは、治療(医療)モデルなどいくつかのモデルがあるが、新しいモデルが台頭すると古いモデルは通用しなくなっている。

(組み合わせ)
  A B C D
1 ○ ○ ○ ○
2 ○ ○ × ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○


【解答・解説】

A 不適切
利用者(クライエント)が差別されている社会状況によって、自己実現が阻害されているケースについては、利用者の生活に生じる問題を、人と環境の交互作用として理解する「生活モデル」が、より適切であると考えられます。

B 適切
そうですね。
ストレングスモデルが有効な典型事例だといえます。

C 適切
利用者(クライエント)が家族から情緒的かかわりを受けられないことにより問題を発生させたケースについては、上記のように、利用者の生活に生じる問題を、人と環境の交互作用として理解する生活モデルを中核としたアプローチが適切であると考えられます。

D 不適切
「新しいモデルが台頭すると古いモデルは通用しなくなっている。」という点に関しては、全国社会福祉協議会「新 保育士養成講座・第4巻 社会福祉 改訂3版」(全社協)p119に次のような記述があり、不適切になると考えます。

「実践モデルとして、治療モデル、生活モデル、ストレングスモデルのどれを選んで実践するかということではない。生活モデルを中核にして、治療モデルとストレングスモデルの視点をもち最適な実践モデルを活用することである。」

以上より、正解は4となります。


【検討】

「社会福祉」では定番の相談援助(ソーシャルワーク)に関する問題です。
初めはとっつきにくさを感じる分野かもしれませんが、それ以上も、それ以下もない、改正も最新情報も関係ない、という分野なので、知らない語句がなくなる程度には押さえて、確実な得点源にしておきたいところです。

上記の全社協の記述によると、治療モデル、生活モデル、ストレングスモデルのいずれかが正しいということはないものの、生活モデルが中心で、状況によってはストレングスモデルが最適になるということになると思われます。

治療モデルは、調査、診断、治療という医師の治療過程をモデルとしていますが、治療モデルというモデル自体、誰かが積極的に主張したわけではなく、初めから、生活モデルなどの側が批判的な意味でそのように呼んでいたという面があり、基本的には、治療モデルが最適なケースはない、ということになるでしょう。


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